なろうランキング

日本最大級の小説投稿サイト「小説家になろう」からランキング形式で作品を紹介いたします。

ライトでポップな作品ランキング

ライトでポップな作品ランキング

 昨今のライトノベル業界というのはお馴染みの異世界転生に始まり、ライト文芸といわれる文芸要素の強いもの、さらに重厚な世界観をウリにしたもの。刑事もの、人情もの、などなど幅が広くひとつのジャンルとしてくくれないものとなっております。

 今回は、ライトノベルという字面を見て想像しがちな、少年少女が読みやすく没入しやすいライトな作品をランキング形式でご紹介します。

 

 また、ツイッターでの募集で集まった作品の出来が素晴らしいものばかりで、既知の作品との選出に大いに悩みました。この場を借りて感謝を申し上げます。ありがとうございました。

 

 では今回も1位から順にまいります。

 

第1位

ローグ!~異世界転移したサイボーグ少年が人助けをしていたら賞金稼ぎになりました~

作者名 江村絵留虎

 

あらすじ 【あらすじ!】
事故でバラバラ死体となり、異世界転移した少年。
彼は「人間の神様」ではなく、「なまこの神様」のテキトー修理でサイボーグとして転移されてしまった!

ローグと名乗るハメになったが人助け精神は健在!死別した姉に瓜二つの女性、マシロと共に成り行きで賞金稼ぎとして生活することに!

弟のようにローグを可愛がるマシロやへっぽこ商人少女、貴族のお嬢様、騎士姉妹に惚れられ囲まれ、スーパー・サイボーグ・パワーで異世界の闇を暴いてゆく、爽快機械冒険譚!


【注意】
※隔日更新です。
※一章が完結するまでは毎日更新します。
※本作品は、ノベルアッププラス様、アルファポリス様でも同内容で連載しております。
 

 

はい。1位は異世界転生物です。正直食傷ぎみの異世界物ですが、この作品はスラスラ読めました。私と同じく異世界物はもういいかな、と思っているソコのアナタ! 是非本作を読んでください。面白いです。

このスラスラ読めるとはともすれば中身がないスカスカと誤解されがちですが、本作の中身はエンターテイメントです。娯楽小説としての完成度の高さがあります。

異世界転生のキモとして「何」に転生するか? というものがありますが本作はサイボーグということになっています。なまこの神様の“修理”でサイボーグ。

ふふふ。私は多くは語りません。

文体は状況を説明しつつ、くどくならない文章量に抑えられ、語彙も非常に考えられています。かなりの読書家か研究熱心かセンスの塊か。

まだはじまったばかりの作品ですが、書籍化の匂いを感じさせます。

要チェック!!

 

 

第2位

和国戦記譚~死ねない男と夢見がちな歌姫~

作者名 国史編纂委員会

 

あらすじ 和国歴・明示27年。

それは大陸の覇者、極東の蛮国と考えられていた和国と眠れる獅子と評された大清共和国との戦争前夜の年だった。

和国と大清共和国は、「歌魔法」の行使に必要な鉱物資源「歌石」をめぐる争いから宣戦を布告。すなわち和清戦争の開戦である。

時代の転換期、死ぬことができない男・左近は、皇夜教会(こうやきょうかい)というカルト宗教から命をつけ狙われていた。

その左近のもとに、神祇省から春香と名乗る少女が現れる。

二人は大清共和国との戦争に終止符を打つことができるのか? 皇夜教会の本当の狙いとは? 

 

先に駄目だしをします。

あらすじが下手。どうしてこうなった。

 

堂々の第2位なのですが、こう云わざるを得ない。本文が最強(アルティメット)だから。

 

そう、本文は素晴らしいのです。地の文のしっかりしたつくり、練られた世界観。可愛いヒロインや個性のある主人公。つまりキャラクターで押す力があります。ライトノベルはキャラクターが命。この物語の登場人物は生きています。グッジョブ!

なのに、あらすじは凄く説明的。きっとあらすじはこうあるべきだという形にとらわれたのででしょう。真面目な作者様なのかもしれません。

読者の皆様におかれましては、まず第1話を読んで面白さを堪能して下さい。あらすじはチラ見すれば十分です。

 

 

第3位

雪月花

作者名 吉田タツヤ

 

あらすじ  父を探しながら妖怪退治を行う女剣士ユキジ、旅する大道芸人ツクネ、鬼の子カリン。旅先で出会った三人が織りなす、時代劇風バトルファンジー! 各地に巣食い悪行を重ねる妖怪たちを三人が成敗する。
 そして、それぞれの旅が交錯する中で、やがて三人は日の本すべてを揺るがす、大きな陰謀に巻き込まれていく。

なろうらしからぬシンプルなタイトル。

時代劇“風”小説です。

洋風ファンタジーばかり読んでいる人にお奨めです。刀×少女=浪漫

 

 

4位

嫌われ者と能力者

作者名 あめさか
あらすじ ※第六章完結しました。
※第七章プロット作成中です。

【第一章 あらすじ】
ある日の放課後、嫌われ者の戸山望(とやまのぞみ)はクラスメートの七原実桜(ななはらみお)に呼び出しを受ける。

七原は、自分が『他人の心の声を聞く力を持つ能力者である』と打ち明けた上で、戸山の唯一の友人である守川(もりかわ)がクラスメートにそそのかされて自分に告白しようとしているのを止めて欲しいと言う。
七原の強引さに根負けした戸山は、仕方なく彼女の頼みを引き受けることになった。

しかし、翌朝、能力で他人の行動が読めるはずの七原にも想定外の早さで、守川が告白する。同時に、彼女の周囲で、何者からかの嫌がらせと思われる事象が次々と起こるようになった。
その事で、七原の能力を知る黒幕がいるのではないかという疑いが持ち上がる。
戸山は七原と共に、彼女の能力を駆使し、黒幕を見つけ出そうとするのだが……。


※一章ごとに区切りの付く話です。第一章だけでも御一読ください。

【第一章 登場人物】

戸山望(とやまのぞみ):主人公。嫌われ者。
七原実桜(ななはらみお):戸山のクラスメート。能力者。

藤堂紗耶(とうどうさや):七原の友人。わがまま。
笹井瑠華(ささいるか):藤堂の子分A。
柿本麻衣(かきもとまい):藤堂の子分B。

遠田彩音(とおだあやね):戸山の元クラスメート。藤堂の子分。

守川一也(もりかわかずや):戸山の唯一の友人。嫌われ者。

上月優奈(こうづきゆうな):双子の姉。攻撃的。
上月麻里奈(こうづきまりな):双子の妹。あざとい。
 

 第2話、事件は起きました。ランキング作成にあたって沢山の作品を拝読させて頂いた私は自分が読み間違えたのだと思いました。次に作者様のミスだと思いました。

そうではありません。そうではなかった。そうか、そうきたか。

パーフェクト。この表現手法こそ小説のトリック。

本作は読者の予想を裏切り続けます。しかし本格ミステリでは御座いません。あくまでもライトな読みやすさは崩さずに進みます。登場人物が多い学園モノですので某ヒロインが空気な、とある作品が好きな方におすすめかもしれません。いい作品です。

 

5位

魔法のある世界でサッカーは混沌を極める。

作者名 PONY

 

あらすじ サッカーを愛し、『魔法』を夢見る主人公・水原悠人(みなはらゆうと)は、中学入学を控えた3月のある日、トラックにはねられてしまう。

だけど生きていた。起きるとそこは変わらない街並み……と思っていたら、みんながなぜかサッカーで『魔法』を使い始めたんですけど!?

悠人が飛ばされたのは、『魔法』が存在し、サッカーと強く結びついている並行世界。悠人はその『魔法サッカー』に興味をもち始める。

……だけど、同時に『魔法』はサッカーを混沌に陥れていた。

『魔法』の出現により、サッカーはスポーツではなく、戦闘として扱われるようになった。いつしか中学サッカー界はそれを推進する『革新派』と、それを阻止する『保守派』に分かれてしまっていた。

『魔法サッカー』は面白い。でも、そんなことに使っちゃいけない!

これは、『魔法』によってサッカーが変わってしまった世界で、本来のサッカーを取り戻すべく戦う少年少女の物語。


この小説は、2~3日毎に1話更新しています!
誰でも気軽にどうぞ!

【追記】
感想・レビュー大歓迎です!
評価をしていただける場合は最新話下部から!
10/14 19:00より、ノベルアッププラス様にて連載開始。

発明の多くは、あるものとあるものを組み合わせて生まれます。(そうでないものもあります)

車輪と動力を組み合わせ自動車が生まれ、真空管と磁界からテレビが生まれました。

本作。サッカーと魔法の出会いはひとつの発明です。

発明は直ちに評価されることもあれば、時代を経て評価されることもしばしばあります。

この作品を次に評価するのはあなたです。この珍妙で新しく面白い発明を是非体感して下さい。

 

6位

ただし魔法は尻から出る 〜しりのスゴさを舐めるなよ?〜

作者名 麦 うさぎ

 

あらすじ  突如、見も知らぬ男たちに捕らわれてしまった、少年のフュフテ。
 どうやら、幼馴染の三人の美少女たちと共に、賊に攫われてきたようだ。
 
 身に迫った危機を打開するには、隠してきた魔法の力を使うしか、方法がない!
 しかし、彼の魔法には、「お尻から出る」という重大な欠陥がある。

 未来を切り拓くため無様にケツを丸出しに戦う少年は、一体どこへ向かってゆくのか!?
 
 これは、自分の魔法に悩み、苦しみ、踠いて、努力して、なお絶望を味わいながらも、健気に立ち上がって、懸命に突き進んでいく。
 
 ーーそんな、頑張る「お尻少年」の物語である。

【※ なお、変態がたくさん出てくるので、注意して下さい!】

(また、この作品には挿絵があります。サブタイトルに(*)が付いた話は挿絵入りなので、苦手な方は挿絵非表示に設定してお楽しみくださいませ)

 

ええ、いわゆる出オチです。そして下ネタというやつです。申し訳ない。

しかし少年少女、ひょっとしたら大人の方々も大好物のジャンルです。

ライトノベルでランキングを作るからには、こうった作品も取り上げないわけにはいきません。

すばらしくバカバカしく、しかしとっても真面目な作品。笑いあり、シリアスあり、笑いあり、変態あり、笑いあり。作品のレビューや感想も作者様同様、変態紳士が待ち構えておりますので読むと面白さが増します。おすすめです。

 

7位

俺の周りが厨二ばかりなんだけど助けて

 

作者名 里江勇ニ

 

あらすじ  田舎の私立高校に通う平凡(自称)な高校生、夜留涼也。彼の目下の悩みは、最近周りが中二病なこと。姉からは設定を語られ、妹は姉に同調し、友達もそれに同調し、転校生までそれに同調する。恐怖を感じた涼也は家出を敢行し、しばらく家からではなく近くの山で友達の蛇(言葉を理解してそう)と戯れながら学校に通うことに。身体がちょこっと丈夫(※感じ方には個人差があります)でちょこっと不思議なこと(以下同文)が周りで起こってしまう涼也の明日はどっちだ!

 ※新規読者の開拓のため、ローファンタジーだけでなくコメディージャンルにも出現します。

 

ライトノベルも他の小説でもそうですが、ありふれた題材というものが決して悪いものではありません。アイデアひとつで勝負する作品もあれば、見せ方文章力で勝負する作品もあります。

本作は後者です。

濃い目のメンツに囲まれながらヤレヤレ系の主人公がヤレヤレする話。バトルしたりイチャイチャしたりする。しかも学園もの。

地の文は少なく、セリフは多く。漢字は易しく。というベタもあって今回のランキング群の中で一番のブックマーク数、評価ポイントとなっています。

難しい小説は読みたくない! という人におすすめです。王道は強い。

 

8位

社畜さん、異世界へ逝く

作者名 トール

 

あらすじ  山中 賢(やまなか さとし)はブラックな企業を転々とする三十五歳。童…独身。人生の半分以上を身を粉にして働くという経験のもと培った社畜精神をフルに発揮して社会のために奉仕していたが、日々積まれる疲労に負けて敢えなく死んでしまう。死んでしまった彼がふと気付くと、行列の最後尾に並ぶという不可解な状況。しかも突然現れた美人なお姉さん(年下)に「あなたは死にました。お疲れ様」と言われ、社畜精神ゆえに、なるほどなと受け入れてしまう。そんな山中さんの異世界社畜ライフを書き出す物語です。

主人公がオッサン。最近のライトノベルではおっさんの主役抜擢が増えました。

きっと読者の年齢層が上がったのだと思います。

そんなオッサン向け作品からノミネート。

オッサン向け作品で私が大事だと思う点は主人公の人間性です。

性格だけではありません、趣味趣向、しぐさや癖が大事だと思うのです。

それが幼稚だと子供が主役の方がいいのでは? と思ってしまうのです。

本作はエピソード中の行動でその人間性をみせていきます。

ああ、オッサンとは哀れな生き物。 

 

9位

異世界魔獣戦記

作者名 がちゃむく
あらすじ ある日、家の玄関を開けると突如として大空へ放り出され、気がつけば見知らぬ土地に立っていた少年――石動湊は、いく当てのない自分を拾ってくれた恩人のリリア・ガーネットや、軍学校でできた友人たちと共に、喜びを分かち合い、悲しみを乗り越えながら今日もまた、魔獣と呼ばれる巨大な生物に人類が対抗すべく作り出したロボット「対魔獣殲滅兵器(ABER)」に乗り込む。

人と魔獣、様々なものに関わりながら、石動湊はやがて人と人の思惑が交錯した舞台へと関わることになる。

よくある異世界転移ものにロボットアクションを組み合わせた、異世界から来た少年の成長物語。
感想などもらえると大変嬉しいです。

異世界ものの魅せ方として、あっちの世界とこっちの世界を交互に見せていく手法はかなり減りました。文芸では過去と未来。二人の人物などを交互に見せていくのは今も人気ですが何故でしょうね?

本作は視点の切り替えが多いですが読みにくくはないです。さくさくよめてさくさく進みます。

ロボットものらしい緊張感もあり、中二病まっさかりのボーイスに刺さるのではないでしょうか。

 

10位

お金がないギルドのマスター ~ゼロマスター~

作者名 齊乃藤原
あらすじ 元エリートサラリーマンが現実社会の戦いに敗れ、しがない会社に勤めて夢や希望もなく日々を過ごしている中、ゲームを楽しんでその中で正直な自分をごくありふれたゲームの中で人と触れ合い、いつしか経営者の理念や手法を学んでいくヒューマンドラマ(?)
9/17追記
Ilias(イーリアス)というタイトルのゲームどこにでもあるMMORPGの世界で巻き起こりそうで巻き起こらないそんなストーリー。出会いと別れを経験し、そこで新しい出会いをまたする。ギルドマスターとはなにか?マスターであるが故の苦悩とは?ヒューマンドラマなのはまだ間違ってない!w

最後はまだ感想もレビューもない作品をスコップして終わりたいと思います。

ギルドマスターって考えてみたら経営者ですね。

経営というものは知識もさることながら人心掌握術。帝王学がものを言います。

しかし最も大事なものそれは金です。金がないとなにも始まりません。トホホ

それはリアルでもゲームでも物語でも同じなのかもしれません。そんなことを本作を読んで考えました。

 

 

以上10作で今回のランキング終了です。

冒頭でも述べましたが今回はツイッターで募集した作品が強かった。もっと言うと応募された作者様のブックマークしている作品も良かったです。縛りがゆるいことが良かったのかもしれません。

 

いつものように修正やご意見あれば受け付けますのでコメント下さい。

 

 

ではまた次回のランキングでお会いしましょう。